糸を使用しない手術






 犬の去勢・避妊手術において、血管を結ぶために使用した糸が体内で異物反応を起こす場合があります。

 この「異物反応性肉芽腫」はミニチュアダックスで多く見られますが、そのほかにもチワワ・トイプードル・マルチーズ
 などの犬種でも報告があります。
    
 小型の男の子に多く見られますが、どんな子でも起こりえるので注意が必要です。
  
 左は去勢手術後に体内の糸が異物反応を起こし内出血した子の写真です。

 当院では、血管を一体化する機器を使用しできるだけ体内に糸を残さない手術を実施しています。





犬の去勢手術の手順

 左側の細く白い管が「精管」、右の太く赤い管が「血管」です。






 血管を一体化(シーリング)しているところです。



 シーリングした場所が白く一体化しています。



 切断後、出血はありません。